11月の初めに、念願だった奈良、天川の弁財天さんに行ってきました。台風12号来襲の際に、山津波と呼ばれる土石流や、土砂崩れの被害を受けられ、道が寸断している土地柄だったので、果たしてたどりつけるのか、天川村を始め、十津川、五條の方々も無事か、心配でしたが…。
また、行くと決めた数日後に、この台風が来てこのようなことになりましたので、こんなときに、いったい行っていいものかとも考えました。この天川の弁財天さんは、自分がいくら行こうと思っても、行けるものではないこと、弁財天さんが認めてくださらないと、自然に都合が悪くなったり、身内に引き留める物ができたりとかして、行けないものなのだそうです。まさにご縁、ということで、行けるところまで行ってみようと、出発しました。
車で京都から向かったのですが、噂にたがわず、行きにくいところでした。道が難しいとか、そのようなことではなく、行けるかどうか、最後までわからなかったのです。ナビで調べると、ことごとく、赤いバツ印。通行止めのサインです。ナビはそれを避けて道案内しようとしますから、勢い、同じところをぐるぐる廻ったり、こっちの道なんじゃない?と思っても、逆を指示したり。天川の近くの黒滝というところまできたら、すでに神社が開いているだいたいのタイムリミット、4:30を過ぎていました。
ダメモトで、道の駅で道を聞くと、なんでも弁財天さんまでは、何とか行けるらしいのです。その先は、土砂崩れで、温泉があるらしいのですが、その辺は難しいとか。行けるなら行ってみようということで、5:00前に、大急ぎで車を走らせました。
川の向こう側、「ようこそお参り下さいました」の字が見えた時には、もう、本当に泣くかと思いました。やっと念願がかなったと思って、感謝、感謝。すでに七五三や秋季大祭などの行事が終わって、巫女さんたちが、境内をほうきで掃き清めておられましたが…。なんとか、本殿に上って、周囲の写真を撮らせていただきました。
この日を夢みて、会社の帰りに近くの弁財天さまにずっとお願いしていてよかった。ご由緒をたどれば、弘法大師さまのゆかりがあるようで。今まで四国八十八ヶ所霊場を回ったり、東寺にお詣りしたりしてよかった。許されたんだなと、本当にうれしく思いました。
京都に帰ってからも、しばらくは、なんだか嬉しくてふわふわした気分は続きました。霊的なステージが上がったなんておこがましいことは言えないですが、天川さんに、もう一度参ることが、すぐに頭に浮かびました。私たちを天川さんに導いてくださった、黒滝の道の駅で買った、秀嶋食堂のたれも非常においしくて、また欲しいなと思ったこともあります。ぜひ、もう一度、明るいうちにたどりつきたいです。そして、少しですがご寄進をさせていただけたらと願っています。感謝の気持ちを込めて。
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